つないだレールをそっとこわして

本を読んだり、新しい音楽を聴いたり、

そういうことができない時期がある。

思えばここ1、2年はずっとそんな感じだった気がする。

もちろんゼロではないんだけど、

新しい何かをインプットするようなゆとりが持てなかったのかもしれない。

 

好きだった小説が映画化すると聞いて、読み返しています。

(キャストには納得いかないのですが、、、)

最初に読んだ時は20歳かなぁ、もしかしたら10代だったかも。

登場したミュージシャンの名前とか、

主人公たちが出かけた場所がおそらくお台場であろうこととか、

たぶん当時の私は知らなかったんだろうな。

時の流れを感じます。

(本の中に登場する東京の地名を知っていると、あぁ都会人だなぁと思う)

 

これは主に音楽に対してだけど、

「好き」と公言していいレベルになるには、

そのミュージシャンの曲を出来る限りすべて聴くのはもちろん、

何十回も何百回も聴きこんで、

ちょっと弾いてみてよ、と言われたら弾けるくらいじゃないといけないと思っていた。

ていうか今もそう思っている。

だから私は気軽に何かをインプットできなくなってしまう。

 

だけど、今読み直している小説のストーリーは正直うっすらとしか覚えていなくて、

でも読むとやっぱり好きだなぁと思えるわけで、

なんだ、こんなテキトーな感覚でも好きでいていいのか、と。

 

主人公がよく紫色を身につけていることに、

当時の私は気づいたのでしょうか。

 

ところで、主な登場人物は大学2年生なのにどうしてこんなに大人なの?

あーちゃん27歳なのにどうしてこんなに幼いの?

1人だけ出てくる歳上の男性が、私の年齢より上なことが唯一の救い。